[完]バスケ王子に恋をして。

「これ……」
「私がデザインしたんだけどね……あんまりスタッフから評判悪くて商品化されなかったんだけど……私は気にってるんだ……」

私が取り出したのはシルバーでダイアモンドで靴型になっているネックレス。

「でも何で俺に?」

鋭い……素直に受けとってくれてもいいじゃん……

恥ずかしいんだから……

「海斗の言葉が胸に刺さったから……」
「……は?俺なんか言ったっけ?」

覚えてないんだ……

「言ってたじゃん……生きてることに誇りを持てって……」

キミがそういったから……今の私がいる……。

あの言葉を私にくれなかったら……きっと私は崩れていた……。

「あぁ……そんなことも言ったかもな……」
「ずっと離れてからその言葉が頭から離れなくて……つらいことあったらいつも生きてることは素晴らしいんだって言ってた……だから……お礼に……みたいな?」
「お礼って……俺なんもやってねーよ……」

キミは恥ずかしそうに髪をクシャッとする。

「受け取ってよ……それに約束したからさ。卒業式は出席するって……それ破っちゃったからさ」

私はキミにネックレスを渡す。

「サンキュ……大事にするな」
「うん、じゃ……」

私はまたフードを被ってキミの横を通り過ぎた。

本当はもっと喋りたいけどね……

でもキミが元気そうでよかったよ……

さよなら……

そう思うと涙が出てきた。

なんで……?今まで泣いたことなんてあんまりないのに……

やっぱり……キミを忘れることは出来ないの……?

「咲羅!!」

いきなりキミから名前を呼ばれて体がビクッと反応する。

でも泣き顔なんて見せたくない……

私は走ってそのままキミから逃げた。

「おい!!咲羅!!」

キミも私を追いかけてくる。

なんで来るのよ……

必死に走ってもバスケをやってる人には叶わない……。

ーガシッ

私の腕を捕まれた。

その時……

私はある言葉を耳にした。