[完]バスケ王子に恋をして。

気がつくと私は学校に着いていた。


でも……私はあることに気づいた……

「変装してないじゃん……」

私はそのまま家を飛び出してきた為、ショーパンにパーカーを着たラフな格好でサングラスもマスクも何もかも家に忘れてきた。

頼りになるのは浅いフードだけ……

「しょうがない……」

私は浅いフードだけ被って卒業式が終わるのを待った。

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しばらくすると聞こえてきたガヤガヤとした音。

「終わったのかな……」

私は念のため春樹に電話を掛けた。

<もしもし?>
「もう卒業式終わったか?」
<終わったけど……どうかしたのか?電話なんて珍し「お願いだから今すぐ海斗のこと校舎裏に呼んで?」
<は?羽切?……いいけど自分呼べばいいだろ?>
「連絡先知らないし……しかも今変装してねーからマジで頼む」
<変装してないって……大丈夫かよ……わかった今呼ぶ>

そう言って春樹は電話を切った。

「はぁ……」

私はドキドキしながらキミを待った。

どうしよう……私変なこと言ったら……

不安になってテンパっていると……

「ねぇ、キミ?春樹使って俺のこと呼んだの」

顔を見なくてもわかるキミの声……

でも……少し前より大人っぽくなった……

「悪いけど告白なら断るから。俺友達待たせてるし……喋ったことない人とか無理だし……しかもキミ他校だよね?何で俺のこと知ってんの?」

冷たい言葉が私の胸に突き刺さる。

他校じゃないし……しかも何回喋ったと思ってんの?

本当にありえないよ……

確かに覚えてないかもしれないけど……

「ねぇ、何も言わないなら帰っていい?じゃ」

そういって来た道を帰ろうとするキミ。

その言葉にイライラした。

「………よ……」
「ん?何か言った?」
「人の話ちゃんと聞けてって言ってんのよ!!聞こえないの!?」

私はいつの間にかフードも取って本当の姿でキミに話していた。

でもそんなの気にならないくらいキミはかっこいくなっていて……私の目はキミに釘付けだった……

「咲羅……?」

キミは目を大きくして驚いている。

あたりまえだよね……でも私のこと覚えてくれてたっていうのがとても嬉しかった。

「何で……」
「言ったじゃん……卒業式には出席するって」

そう言うとキミはその場でお腹を抱えて笑った。

「何かおかしい?」
「いや、中退して出席かよと思って……」
「別にいいでしょ?それに……私変装してないんだからそんなに笑わないでよ……人来たらどうすんの……」
「ってか咲羅……人変わった?」
「え……?何で?」
「いや、今までの咲羅と喋り方が全然違うから……」

前の私は偽った私……

今の私は本当の私……

本当の私はキミだから見せるんだよ?

「これが本当の私だよ?前の私はただの強がり……本当の私は……今の私だから」
「そっか……で、咲羅俺を呼び出してどうした?」

さっきまでは知らないやつ扱いしてたのに……

私だってわかって普通に接して……

でも……それって特別って意味に捉えていいのかな……?

「今日……渡したい物があって……」

私はポケットからある物を取り出す。