[完]バスケ王子に恋をして。

私がシャワーを浴びてバスルームから出ると……

「……あれ?」

牧野さんがベッドの上に座っていた。

「牧野さん帰ったんじゃないんですか?」

私はもうこの時は少し酔いが醒めていて……

「え?僕もここで泊まるんだよ?」
「……え?」

この発言はヤバいと思った……。

そして私が急いでバックを取り部屋から出ようとすると……

ーガシッ

「ダーメ。逃がさないよ?」

怪しく笑う牧野さんがいた。

「最初っからこれが狙い?」
「そうだけど?何か悪い?」
「最低です……そんな人だとは思いませんでした」
「騙された奈未ちゃんが悪いよ……」

そういうと牧野さんは私に強引にキスをした。

気持ち悪い……

どんどん舌が入ってきて深くなっていく……。

気持ち悪くて抵抗したいけど私にはまだ十分酔っていて抵抗することは出来なかった。

そして私はベッドに押し倒される。

さすがに私はここで抵抗したけどやっぱり男の人の力には勝てない……。

私の胸元に手を置きどんどん下に下がっていく。

全てが気持ち悪くて私は力の限り抵抗した。

でもやっぱりダメで……私は下着姿になってしまった。

「奈未ちゃん綺麗だよ……特にこのラインが……」

そういって私の胸元をなぞってくる牧野さん。

「どうしてこんなことするの?」
「どうしてって……奈未ちゃんとヤリたいからだよ?どうせ奈未ちゃん可愛い顔してるし……俺みたいな奴と遊んでるんでしょ?だったら僕にも抱かせてよ」

そう言ってベルトを緩める牧野さん。

私はその言葉に怒りを覚えた……。

そして……

「ガンッ!!」

私は牧野さん目掛けて隣に置いてあった置き時計を投げた。

「痛てーな!!」

どうやら牧野さんはご立腹で私をキッと睨んだ。

でも私はその隙に部屋を下着姿のまま飛び出してフロントまで降りて行った。

「お、お客様!?」

フロントにいた女の人は私を見てびっくりしている。

「今から追いかけてくる人がいるんで、その人はもう外に出て左に曲がったって言って下さい」

そういって私はフロントの中に入り机と女の人の間に隠れた。

「おい!!ここに来た下着の女はどこに行った!!」

怒鳴って降りてきた牧野さんが女の人に聞く。

「はい、その方は先程急いで外に出てそちらを左に曲がりました」
「……クソッ!!」

そういって牧野さんは外に出て行った。

「ありがとうございました」
「いえ、あんな感じでよかったでしょうか?」
「全然大丈夫です。ありがとうございました」

それから私はホテルを出て家に帰った。

でも……やっぱりこれだけでは済まないのが牧野さん……

翌日私の事務所に牧野さんが押し付けてきた。

でもそこは社長がなんとかしてくれて、牧野さんは私の事務所に一切出入りが禁止になり牧野さんの事務所にもそれが伝わりしばらく牧野さんは俳優活動を休止していた……。

それから1ヶ月後私はNANAとしてデビューを果たした。

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