[完]バスケ王子に恋をして。

そう呟いた瞬間一気に体が軽くなった。

え……?

驚いてゆっくり目を開けて見ると……

「何やってんだよ……」

今まで聞いたことがない低い声でその人を睨んでいる春樹がいた。

「春樹……」
「何だよお前……邪魔なんだよ!!」

その人は春樹を殴ろうとして手を挙げる。

「危ない……!!」

そう思った時春樹はその手を掴んだ。

「現プロバスケエースの運動神経をなめてもらっちゃ困りますねー……」

そう言って春樹はゆっくりサングラスを取った。

「お、お前!!赤織春樹!!」
「そうだけど?ってか早くその汚い手で奈未のこと掴むのやめてくんない?」

ギロッとその人を睨む春樹。

「奈未って……なんでお前にそんなこと言われなきゃいけねーんだよ」
「は?……そんなの簡単……奈未は俺のものだから」

チラッと私を見てからその人に目を移す春樹。

「は?何適当なこと言ってんだよ……大体NANAちゃんはお前のものじゃなく俺の物だって変わらない!!」

いつからあんたの物になったのよ……。

気持ち悪いこと言わないで!!

「へー……そんなこと言って後悔するね……奈未は俺の彼女だけど?」
「は……?そんなの嘘に決まってるだろ!!NANAちゃんはそんなこと言ってなかったぞ!!」
「あたりまえだろうな……公表してないんだから……」
「ふ、だったらマスコミに叩きつけてやるぞ!!叩きつけて困るのは君だよ!!もしそれが嫌だったらNANAちゃんを俺に「残念だったな……マスコミは俺達の記事を持ってる……しかも濃厚なキスシーンの写真まで」

濃厚って……!!///

いくら何でもそれは言い過ぎだから!!

「な!!そんなものは「しかも意味ないと思うぞ?もう明日には俺達がマスコミに流される前に公表するんだから」
「え……?」

私は思わず春樹を見た。

「な?そんなことしても意味ないの。わかったら帰りな?牧野 雷斗(まきの らいと)さん?」
「……クソ……」

その人は私の家を走って出て行った。