[完]バスケ王子に恋をして。

「奈未ー!!バスケ見てこよーぜ!!」

咲羅が私の肩に抱きついてくる。

今日は男子バスケを一般者が見てもいいらしい。

「うん!!行こー」

私は咲羅の隣に行って部室を後にした。

「明日だぜ?ドキドキするしー!!」

咲羅が胸元を押さえて言う。

「咲羅って昔バスケのマネージャーとかやってたの?」
「ああ、中学の時にやってた。奈未は?」
「私は小中の時やってた。よく海斗の足にテーピング巻いてたなー」
「へー……海斗ってバスケやってたんだ……」
「めっちゃ上手いの!!地区のMVPになってたりしてた」
「ほぇー……あ、春樹もずっとクラブチームのエースだったんだぞ」

春樹の名前が出てドキッとした。

「へー……意外……春樹って顔に合ってないね…」
「だよな!!うちもそう思う」

苦笑いして答える咲羅。

春樹ってバスケ上手いんだ……。

ホントにめっちゃ意外……。