[完]バスケ王子に恋をして。

咲羅と二人で体育館に着くと、

「バスケのマネージャー希望の子?」

と2・3年生のマネージャーさんらしき人が私達に聞いてきた。

「はい」

私が答えると、バスケの部室に連れてかれた。


部室にはたくさんの新入生のマネージャー希望者がいた。

「めっちゃいるー……ま、どうせ男目当てなんだろうけど」

咲羅が嫌味っぽく苦笑いして言った。

「そんなんでマネージャーなんて出来るのかな……?」
「出来る訳ないでしょ!!ここめっちゃ厳しいんだから!!」

咲羅が怒り混じりで言った。

すると2・3年生のマネージャーさんが出てきて、みんなの前で説明をしてくれた。

その説明を簡単にまとめると……

1つは学年で3人しかマネージャーになれないこと。

言われてみれば2年生も、3年生も3人ずつしかいない。

2つ目は残酷と呼ばれる試験は明日行われること。

それで優秀な3人だけがマネージャーになれるらしい。