[完]バスケ王子に恋をして。


ーピンポーン♪

「はーい♪あ、奈未ちゃんだ!!」

可愛い声がインターホン越しに聞こえてくる。

「そーだよ、開けてくれる?」

インターホンのカメラに向かって手を振る。

「わかったーあ!!パパ開けちゃダメ!!美姫が開けるの!!」
「はいはいわかったって」

ーガチャッ

鍵が開いたので扉を開けると……

ーギュッ

「奈未ちゃーん♪美姫ね、ずっと会いたかったのー!!」

いきなり抱きついてきたのは髪をポニーテールにしてフリフリのスカートを着ている美姫。

そう……今日はやっと仕事が落ち着いてオフをもらった日。

お兄ちゃんの電話が来てから1ヶ月半以上経ってるけどね……。

「本当?私も美姫に会いたかったよ」
「本当!?やったー♪」

ニコニコして私から離れない美姫。

「美姫、早く手離さないと奈未家に入れないだろ」

美姫を軽々と私から引き離して抱き上げるお兄ちゃん。

なんか前までは私のお兄ちゃんって感じだったけどもうパパになっちゃってるんだなー……。

ちょっと遠く感じたり……。

「おい、何してんだよ。早く上がれば?」
「うん、お邪魔しまーす」

私はゆっくりとお兄ちゃんの家に上がった。

リビングに行くと

「あ、奈未ちゃん!!会いたかったー!!」

ニコニコして私に微笑んでいるのは友絵ちゃん。

友絵ちゃんは顔がハーフっぽくて、茶色の巻き髪が特徴的。……なんとなくギャルっぽいけど……中身は全く違う。

私より3つ上だからお兄ちゃんより歳が離れてなくて本当のお姉ちゃんみたいで関わりやすい。

それとなにより……

「あ、ここ座りな?」

とてもお人好し。お人好し過ぎてびっくりするくらい。

そして友絵ちゃんの手には……

「うわー……かわいい……」

小さな赤ちゃんがすやすやと眠っていた。