[完]バスケ王子に恋をして。

「いやー……最高の挨拶ですね!!感動です!!それではNANAさんスタンバイをお願いします!!」

私は再びマイクスタンドの場所に立って歌を歌った。



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それから20曲くらい歌って私は再びステージを去った。

次は……私の本当の姿を見せるところ。

私は仮面を脱いで泣いたところのメイクを直してもらって再び仮面を被った。

私はずっと考えていた。

仮面とマントを脱いだら……春樹はどうするんだろうって……。

私に会いにくる?

それとも黙って何もなかったように私を避ける?

私はそんなことに迷いながらも再び咲羅の言葉を思い返した。

「あいつは待ってる」

待ってる……?……本当に?

確か……今日来てるんだよね?

私……あなたの姿わかるかな……?

でも会いたいよ……その為のライブなんだから……強くなるための……春樹に会う為に!!

そんなことを考えていると床が上がった。

みんな……私の姿……受け止めてくれる?

美人じゃないよ?背小さいよ?

みんな……私の外見は評価しなくていから……私の歌は認めて?

私の本業は……歌手だから!!

春樹……私……あなたと同じくらい強い人間になるよ……

だから……ちゃんと見ててね……?

私は暗闇に包まれた中ステージに到着した。

みんなは私に気づいていなさそう。

一気にバッと明かりが私に集中する。

「キャー!!」
「これからNANAさんには未公開の新曲を歌って頂きます。その前にNANAさんから言いたいことがあるそうです」

司会が私にそういった瞬間周りがシーンと静まり返る。

私は……今、NANAから……本当のNANA……奈未に変わるよ?

私は大きく息を吸った。