[完]バスケ王子に恋をして。

「よっ……」
「あ、海斗」

夕方になると海斗が部屋にやってきた。

それにママに言われたんだ……。

「海斗くんには記憶戻ったって言わないように」

って……。

理由はわからないけど……まぁ黙っておこう。

「あのさ……」
「ん?何?」
「キスしていい?」
「は!?」

なんで!?

海斗って私の彼氏じゃないでしょ!?

ってか私は春樹以外の人とはしたくないし!!

「無理」
「……なんで?いつもいいって言ってたじゃん」

はい!?

私そんなこと言った記憶全くないんですけど!?

「……つかさ、まだ指輪のこと気にしてんの?」
「え?……指輪?」

指を見てみると春樹からもらったリング。

「俺と赤織がケンカしたからって疑ってんだろ?」
「……疑ってるって何が?」
「本当は春樹がくれたんじゃないかって」

いや、だってこれ私春樹からもらいましたよ?

確かにその記憶はありますから。

「俺があげたって信じられない訳?」
「え?」

何言ってんの……?

この指輪はだって……

「知ってる?赤織ってな?いつもバスケで忙しいんだよ……奈未なんて相手にしてないんだよ……いい加減目覚ませよ!!」

何言ってんの……?

春樹は私の……

「彼氏だよ……?」

私は無意識に呟いていた。

「あ?」

ヤバッ!!

ママに言うなって言われてたのに……!!

「海斗って……私のことどう思ってるの?」
「好きに決まってんだろ。付き合ってんだから」