[完]バスケ王子に恋をして。

頭を何かで打たれたような鋭い痛みが私を襲う。

「う″……」

気持ち悪い……。

急いでナースコールを押す。

何……何……?

私……どうしちゃったの……?

「どうかしましたか?」

すぐに看護師さんが来て背中をさすってくれる。

ー「奈未」

この声……。

「綺麗な顔……」

この顔……

「ごめんな……?」

「好きだ……」

「俺毎日この公園で練習してるんだ」

「桜か……」

桜……。

「俺絶対戻ってくるから信じてて?」

あぁ……私はやっぱりこの人しかダメなんだ……。

「どっか行こ?」

「いや!!」

ーキキーィ

「奈未!!」



「う″……」

私は戻した瞬間全て思い出した。

「看護師さん」
「ん?どうかした?」
「家族呼んで下さい……」
「え?どうかしたの?」
「記憶戻ったんで」

そう……私はもう高校3年生の藤峯奈未なんだから……。

だけど……まだこの時は完璧に記憶は戻ってなかったんだ……。

大事な事を今の私は……忘れている……。