[完]バスケ王子に恋をして。

「どうだ?調子」
「うん、安定してる」
「そっか……」
「……」
「……」

それからの沈黙……。

私は知っているんだ……。

海斗は私に好意なんてないことを……

ただ……海斗は私の隣にいてくれるだけ……。

なぜいるのかは……わからないけど。

あ、そうだ……。

「ねぇ、海斗」
「ん?」
「指輪……知ってる?」
「指輪?」
「うん……ピンクの宝石が入ってるやつ」

そう言った瞬間海斗の目が変わった。

「……なんで?」
「え?……あぁ、今日夏恋さんが聞いてきたんだ。指輪は?ってずっとつけてたんだって。だから事故の時落としてなかったらいいねって」
「ふーん……」
「知ってる……?」
「……知ってるよ」

海斗が目を私から逸らした。

「ほんと!?どこにあるの?」
「……ここ……」

海斗が指差したのはベッドの隣の引き出し。

「え……?ここ……?」
「そ」

海斗がそこを開けるとそこにはそこにはきれいに包まれたティッシュがあった。

それを海斗が手に取って開けると……

「わぁ……」

きれい事な指輪がそこにあった。

「これ……誰がくれたの……?」
「……俺だよ……」
「本当!?ありがとう」

そういうと海斗は私の指にリングをはめてくれた。

「ありがとう……きれい……」
「もうなくすなよ?」
「うん」

リングをジーッと眺めていると

ーコンコン

「はーい」

誰かが入ってきた。