「そうだったんだ……」
そう奈未が言った時
「奈未ーゴメン!!帰る…か……」
奈未の名前を呼んで入ってきた一人の男。
顔も整っていて俺ほど背はないけど背が高い奴。
俺はなぜかそいつにイラッとした。
彼氏か……?
そいつは俺を睨みながら低い声で奈未に
「誰?」
と聞いている。
「あー……この人は「赤織春樹」
奈未に紹介される前に自分で紹介した。
なぜかわからないけど奈未には紹介されたくなかった。
「赤織……知らねーな」
「この辺りでは知られてないと思うよ。で、奈未、この人彼氏?」
こことは地区が違うからな。
かなりのバスケ馬鹿じゃないと知らないと思う。
それにさっきから男の視線が強い。
もしかしたら本当に彼氏か?
そう思いながらカーテンの後ろの台からひょいと降りる。
「えっ!?彼氏!?そんな風に見える?」
びっくりしている奈未。
見えるも何も…
「だってこの人がすごい目で睨んでくるし」
そいつを指差す。
本当は指も指したくないんだけど……
「俺睨んでねーよ」
吐き出したように呟く男。
…は…?
あれのどこが睨んでないんだよ……?
「えっ!?絶対睨んでた!!俺の女に手を出すな、みたいに」
これはホントだから真面目に訴えた。
「あー……春樹、海斗は彼氏じゃなくて幼なじみなんだけど……」
奈未が慌てて訂正した。
は……?なわけないだろ……
俺に嘘ついてんのかよ……。
「えー!?そうなの!?……ああ……そういうことか」
幼なじみの男は奈未のことが好きなのか……なるほど……。
なぜか胸がチクッと針が刺さったように痛かった。
「で、彼の名前は?」
奈未に向かって聞いたけど
「羽切海斗」
羽切海斗って奴が答えた。
羽切海斗…。
……どこかで聞いたことがある気がする。
まぁ、そのうちわかるだろう。
「羽切か……よろしく。大丈夫、キミの邪魔はしないよ」
笑顔で羽切に向かって言うと羽切はホッとしたような顔をしていた。
その顔にイライラしてきた……。
つか、何でこんなイライラすんだよ……
「え?なにが?」
奈未が聞いてきたけど
「奈未には関係ないこと」
と言ってスルーした。
そう奈未が言った時
「奈未ーゴメン!!帰る…か……」
奈未の名前を呼んで入ってきた一人の男。
顔も整っていて俺ほど背はないけど背が高い奴。
俺はなぜかそいつにイラッとした。
彼氏か……?
そいつは俺を睨みながら低い声で奈未に
「誰?」
と聞いている。
「あー……この人は「赤織春樹」
奈未に紹介される前に自分で紹介した。
なぜかわからないけど奈未には紹介されたくなかった。
「赤織……知らねーな」
「この辺りでは知られてないと思うよ。で、奈未、この人彼氏?」
こことは地区が違うからな。
かなりのバスケ馬鹿じゃないと知らないと思う。
それにさっきから男の視線が強い。
もしかしたら本当に彼氏か?
そう思いながらカーテンの後ろの台からひょいと降りる。
「えっ!?彼氏!?そんな風に見える?」
びっくりしている奈未。
見えるも何も…
「だってこの人がすごい目で睨んでくるし」
そいつを指差す。
本当は指も指したくないんだけど……
「俺睨んでねーよ」
吐き出したように呟く男。
…は…?
あれのどこが睨んでないんだよ……?
「えっ!?絶対睨んでた!!俺の女に手を出すな、みたいに」
これはホントだから真面目に訴えた。
「あー……春樹、海斗は彼氏じゃなくて幼なじみなんだけど……」
奈未が慌てて訂正した。
は……?なわけないだろ……
俺に嘘ついてんのかよ……。
「えー!?そうなの!?……ああ……そういうことか」
幼なじみの男は奈未のことが好きなのか……なるほど……。
なぜか胸がチクッと針が刺さったように痛かった。
「で、彼の名前は?」
奈未に向かって聞いたけど
「羽切海斗」
羽切海斗って奴が答えた。
羽切海斗…。
……どこかで聞いたことがある気がする。
まぁ、そのうちわかるだろう。
「羽切か……よろしく。大丈夫、キミの邪魔はしないよ」
笑顔で羽切に向かって言うと羽切はホッとしたような顔をしていた。
その顔にイライラしてきた……。
つか、何でこんなイライラすんだよ……
「え?なにが?」
奈未が聞いてきたけど
「奈未には関係ないこと」
と言ってスルーした。

![[完]Dear…~愛のうた~](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.775/img/book/genre1.png)