「春樹様、どこちらに行かれるのですか?」

玄関で靴を履いていると後ろから楓さんに声を掛けられた。

「ん?どこだと思いますか?」
「そーですね……その格好からすると……デートですかね?」

ニヤニヤしながら俺を見る。

「ピンポン♪正解でーす」
「あら!!春樹様も青春しているのですね……。奥様にお伝えしておきます」
「いや、母さんに言うのはちょっと……」
「あら?そうですか?……では黙っておきます。楽しんできて下さいね?」
「ああ……じゃ、行ってきます」
「行ってらっしゃいませ」

俺は楓さんに見送られて家を出た。

今日……どこいこうかな……?

ま、奈未が行きたいってとこでいっか……。

つか、奈未どんな格好で来るかな……?

って……俺さっきから奈未のことばっかり考えて変態か!!ってな……

ま、変態でもいっか……。