[完]バスケ王子に恋をして。

「あの……おんぶがいい……」

消えそうな声で奈未が呟いた。

「え……?」
「お姫様抱っこだったら…顔近いから……おんぶにしてくれな…い…?」

段々赤くなる奈未の顔。

コイツ……超かわいい………。

「ヤダって言ったら?」
「え!?……春樹のこと殴る」
「怖っ!!わかったおんぶね」

奈未を降ろしてその場にしゃがむ。

「ありがと……」

今度はすんなりと乗っかってきた。

俺が歩き出してしばらくすると

「春樹?」

と奈未に話しかけられた。

「ん?」
「いつもありがと……」
「ふ、何?急に」
「私知ってるよ?」
「何を?」
「春樹が私のこと守ってくれてるの…」

その瞬間心臓がドクッと跳ねた。

「春樹待っててね……?」
「ん?…何を?」
「春樹にちゃんと応える時がくるから……待ってて……」

応える時がくる……?

俺は奈未をずっと守ってくつもりだけど……それに応えてくれる日がいつか来るのか……?

「奈未それどうゆう意味……?」
「………」

あれ?
返事無し……?

「奈未?」

チラッと奈未を見る。

そこには目を瞑って安心して眠っている奈未の顔があった。

…寝てんのかよ……。

俺は呆れながら歩き出した。



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……え……?

俺は思わず足を止めて寝ている奈未の顔を覗き込んだ。

…今…何て言った………?


「春樹ー何してんだよ!!早く行くぞー」

遠くで日向が呼んでいる。

でも今はそれどころじゃない……。




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「……春樹…………好き………」