「春樹のバスケの才能半端なくてよ…俺ずっとコイツとプレーしたいって思ったんだよ」
「…サンキュー…」
「春樹と一緒にここでバスケをしたいって思ってずっとここの学校に入りたいって春樹の前で言ってたんだ…」

そうだったのか……。

「無事入学出来てよかったよなー…ま、春樹は推薦だけど?…俺と夏恋が出会って…春樹と奈未ちゃんが出会って…恋をして…でもそこには海斗と咲羅がいて?大変だな人生!!」

ガハハっと笑う日向。

…ホントだよ…。

毎日色々おきすぎて…。

「…でも…変わっていく日々の中で奈未ちゃんに対する気持ちは変わって無いんだろ?」
「…ああ……」

奈未が笑うたび…俺は心が引き裂けるように熱くなって…
奈未を守りたいって気持ちは大きくなって…
奈未がかわいいって思うのは毎日のことで…

俺は奈未の事だけは大きくなるだけだ…

「…俺夏恋に告ってよかったぜ?」
「…え?」
「俺ダメもとで言ったんだけどめっちゃ落ち着くって言うか…何て言うか……スッキリした」


俺が今そんなことしたら関係が悪化するだけだろ……

「だから誘ってみれば?」
「…何を?」

日向は俺の耳元に顔を近づけて

「…デート」

と小声で言った。