クスッと春樹が笑った。

「なんで笑うのー!?」

ちょっと怒り混じりで聞く。

「奈未って天然?」
「うーん……きっと違う」

今度はブハッと笑って

「そういうのを天然つていうの」

と春樹に言われた。

きっと天然じゃないと思うんだけどなー……。

「そうだ!!奈未席どこ?」

そう聞かれたから私の席を指差した。

「マジ!?俺の斜め前なんだけど」
「ホント!?」

何か嬉しかった。

斜め後ろにこんな綺麗な人居たっけ?と思いながら私の後ろの人を思い浮かべた。

ん?私の後ろって……!!

「ねぇ、春樹の隣って咲羅?」
「あぁ、そうだけど……つか、なんで咲羅知ってんの?」
「今日咲羅と友達になったの。春樹は?」
「俺咲羅の幼なじみ」

へー……ん……?
「幼なじみ!?」
「そ、幼なじみ。あれ?咲羅に聞いてないの?」

「うん」

そんな話してなかったし……。

私もわからなかった。