「ねぇ海斗本当に……んっ!!」

すると唇に温かい物を感じた。

「んん……」

それはもっと熱くなっていく。

もしかして私……キスされてる……?

「ふぁ……やめ……んん!!」

どんどんキスが深くなっていく。

私は苦しくて海斗の胸を叩いた。

すると海斗は唇を離して抱きしめるのをやめた。

「……」

私は思わず黙り込む。

「もうやめろよ」

海斗が弱々しく言った。

「俺のことを……ただ俺のことを見てればいいんだよ!!」

荒れたように海斗が言う。

そんな言葉に私はただ涙を流していた。

「奈未……俺と付き合ってくれよ……」
「ごめん……それは「もうお前の悲しんでいる顔を見たくねーんだよ!!」

また私を強引に抱きしめる海斗。