「えっ……?」 海斗が私のことを好き……? 「だから俺と付き合ってほしい」 海斗……そんなこと思ってくれたんだね……。 でも遅いよ……。 去年までに言ってくれたらよかったのに……。 私も好きだったんだから……。 でも……ね…… 「ごめん……。うち、春樹のこと好きだから」 遠くで見てるだけでもいいんだよ……。 春樹が幸せならいいんだよ……。 「辛くてもいいのか?」 海斗が悲しい顔で聞いてくる。 「うん……ありがと……。じゃ、私帰るね」 私は海斗の返事も聞かないで空き教室を飛び出た。