「いのり…これ…」 「え?…あっ」 首筋を這う指先に慌てて手を添えるも、その腕を掴まれベッドにおしつけられた。 「か、海鈴さんっ」 「どういうことだい?」 冷静なようで、冷静じゃない言い方に私は返す言葉がなく、つい、黙ってしまう。 ばかだ。わたし。海鈴さんに見られたくなくて、隠していたのに。 顔そらし、グッと唇を噛み締めれば海鈴さんはそっと、私の服のボタンを外す。 抵抗など、出来なかった。何も話さない彼の行動をただ受け入れていれば、外し終わったあと耳を掠めたのは彼のため息だった。 ・