二重人格神様~金と碧の王~

「……」

「アイツは俺でもある…俺はあいつでもあるから…」

「……」

「…それ以前に、いのりは…覚えてないって事になるのか…」


また、沈黙が走る。腹部に手をあてながら、とても長い沈黙のあと言う。

「本当に…これでいいんだ。お前が、生きていてくれるのなら」

「……」

「子供、きちんと守ってやるんだぞ」

ぽんぽんと腹部を叩き、そのまま眠るいのりにキスを落とす。

「お前も、いのりを守ってやれ」

そう呟き、グレンは立ち上がった。その姿を目に焼き付けるように長い時間見つめ、そのまま部屋を出て行ってしまった。



そのまま、向かったのは屋敷の外。門を通り、ほかの神を引き払うと、誰もいない場所に向かい声を放つ。

「もういい。早くいのりを楽にしてやってくれ」

その言葉に答えるように、どこからともなくシャカが姿を現した。腕を組み、硬い顔のままグレンを見下ろす。

「もういいのか」

「あぁ。あまり、長くいると…辛くなるから」


「…そうか」

頷き、そのままグレンに近寄ると、その額に指を当てる。