「…1人にしてくれ」

そう呟き、グレンは部屋を出ていった。


残された二人。不思議そうにアレスは言う。


「…あの…フェイラン様?」


「なんだか…昔を思いだしちゃった」


「え?」


「泣いていたわ。さっき…少し、きつく言い過ぎたみたい。わかっていたのよね…グレン様は」



そう言い、落ち込む顔。そんな顔、アレスは初めて見た気がした。


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