二重人格神様~金と碧の王~


半神とは、人間と神様の間に生まれた子のことだ。わたしと、同じ…半神。

そんな全然人間っぽくないのに。とても、綺麗でなんでも出来る。とても信じられない。

だけど…なんで、だろう。


ふと、ある事が浮かび、言う。


「あの、どうして、半神だからって追放されるんですか?だって、人間と交わることもあるって聞いたけど…それに、他界の王も花嫁は人間って…」


「神の血は強いから、人間とまじわっても大したことはない。だが、それは人間の女と交わる場合だ。人間の男と交わるのは…暗黙の了解で禁止されている」


「だから…追い出されるの?」


「それもあるが…ルーテルの一族は人間を毛嫌いしている」

あぁ…そういう事か。言わずとしている事がなんとなくわかった。


人間が嫌いだから、その血を引くルーテルさん達を追放したんだ。


それを…きっと、海鈴さんは助けたんだろう。この屋敷に住めと…言ったんだ。

だから、彼女は海鈴さんを愛しているんだ。

その気持ち、わかるかもしれない。目の前が真っ暗で、恐くて、どうしようもない時、誰かに手を差し伸べられたら…その手を離したくないって思う。


きっと、彼女もそう。海鈴さんが離れて、また真っ暗になるのが…恐いんだ。


何も言えずに黙っているわたしに、ルーテルさんはあざ笑う。



「おかしい話でしょう?…あなたを憎んだ私が、同じ人間だなんて…半神なんて…あってはならないのよ…神は神で生きなくちゃいけないのよ…わたしみたいな…存在が生まれないためにも…だから、私はあなたが嫌だった…半端者のグレン様もね」