「ライ!!なんて事をするの!?私を裏切る気!?」
「だけど…俺は…」
「ライは、俺を裏切るような事はしない。たとえ、それがお前の頼みでも。剣を捨てろ、ルーテル。お前…生きれなくなるぞ」
冷たい言葉は彼女に突き刺さる。再び涙をこぼすが、乱暴に涙を拭い剣をグレンさんに向けた。
「もういいわ…私は大罪を犯したんだもの…もう、やってもやらなくても、同じことだわ」
「そんな事…ないです!わたしは!」
「いのりは口を出すな」
ルーテルさんに向けていた視線を私にうつし、すぐに元に戻す。
「海鈴が言った事を聞いていなかったのか?俺は、あいつのように甘くない。今すぐに剣を捨てろ」
「…なんですの…グレン様は、所詮…裏の存在では?海鈴様でもないくせに…貴方の、いなければ良かったのよ…こんな事になるなって…思わなかったわ!!」
大声で叫び、大きく振りかぶった剣がグレンさんに向かう。「やめて」そんな声が響く前にグレンさんの手が彼女の手を掴み、乱暴に手から引き離しそのまま剣を廊下に投げる。
金属音を立てながら剣が転がり、とまった。
「ルーテル。いいか?一度しかいわない」
「…っ」
「もう、自由になれ。お前は…精一杯、生きてきただろ。こんな事をして、今までの苦労を無駄にするな」
。


