それから、暫し甘い時間を過ごしたあと、私は乱れた服を整え、散らばった用紙を拾い集めていた。
「グレンさん、これ、テーブルに置いておきますね」
「あ、あぁ...」
椅子に座り、呆然とするグレンさん。
グレンさんは私と身体を重ねると、いつも、どこか力抜けたように呆然としている。
「グレンさん?あの、大丈夫ですか?」
顔を覗きこむと、私の頭をなで頷く。
「あぁ、お前を抱くと力が込み上げてくるから、少し腑抜けるだけだ」
それ、海鈴さんも言っていた。わたしは、そんな自覚ないし、力がこみ上げるとかもよくわからない。
「そう、ですか。あの、じゃあ、わたしは行きますね?このあと、グレンくんと約束があるので」
「わかった」
頷き、テーブルに置かれたペンを握りまたなにかを書き始める。
だ、大丈夫かな?
すこし後ろ髪が引かれるもの、それを振り払う。
だめ、だめ。ここにいたら、邪魔になるし、約束もある。
それに、また、触りたくなるからここにはいられない。
そう思い、私はそのまま部屋をでた。
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