もう、なんか…帰りたい。
帰って、このドレスを脱いで早く横になりたい。
意識を保つのも今はやっとで、私は迷った末、立ち上がる。
ルーテルさんには悪いけど、やはり帰ろう。アレスかフェイランさんか…海鈴さんに言って。
このままでは、とてもいられない。
ふらつくからだを身体を必死に引きずり会場に繋がる階段を登る。
一段一段、上るごとに体調が更に悪くなり、だんだんと登ることすら辛くなり、私はしゃがみこみ階段に座りこむ。
「…う。気持ちわるっ」
今にも戻してしまいそう。
身体はそんなに強いほうではなかったけど、ここまで体調が悪くなるのは初めてで、不安になる。
どうしよう、このまま死んでしまったら。まだ、お父さんにも会えてないし、おばさん達の安否も心配。
けど、この状況が苦しすぎて意味もなく涙が零れると、誰かが私の目の前で立ち止まった気配がした。
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