「あの、ごめんなさい。本当にもう大丈夫ですから」
「あら…そう?残念だわ」
「すみません、あ、お話はまた屋敷でしませんか?わたし、そろそろ戻りますので」
ここにいては、あと何杯飲まされることか分かったもんじゃない。
それに、海鈴さんと別れてかなり時間が経過している。きっと、心配しているだろう。
グラスをその場におき、クラクラする身体を立ち上がらせると足に力がはいらなく、立ちくらみがした。
「あ…いのりさん?大丈夫?」
「あ、は、はい…」
首筋から汗がうきあがり、それを拭うとルーテルさんは私の背中に手を添える。
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