***
「さぁ、いのりさん、もっと飲んで」
「は、はい…」
それから、一時間。
ルーテルさんは暗い話はやめようと言い出し、「飲みましょう」と、私に次々と赤い液体をグラスに注いだ。
そして、それを私が飲み干す。それが数回続いたころ、胃の限界を感じていた。
「る、ルーテルさん、もうお腹がいっぱいです」
いくら、ノンアルコールだと言っても飲み過ぎて少し気分が優れない。
かれこれ、10杯は飲んだせいか、心なし身体が熱く、視界もぼやけてきてる。
グラスを椅子におき、ストップをかけると彼女はニコニコしながらグラスを奪い液体を注ぐ。
「あら、いのりさん、まだまだですわよ。さて、次は何を話してもらおうかしら」
実は彼女とは飲みながら人間界の話をしていた。ルーテルさんがどうしても聞きたいと言うものだから。
・


