手にとり、私に差し出す。それを躊躇なく受け取り匂いを嗅ぐと少しだけアルコールの香りがした。
「あ…これ、お酒ですか?神様の世界にもあるんですね」
「ありますわよ。天界も人間界も食べ物は変わりませんもの。あ、ですけど、これはアルコールではなくてよ」
「そうなんですか?」
それにしては、アルコール臭い。
「大丈夫よ。それは、ただの果実酒からアルコールを抜いたものなの」
「ノンアルコールって、ことですか?」
「ノンアルコール?」
あ、知らないんだ…そうだよね、ノンアルコールなんて分かるわけないか。
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