心が折れそう。でも…少しでも、距離を縮めたい。次はいつ会えるかわからないから。
「あの、グレンさん…わたしと、少しでいいので、お話しを」
「あぁ。そうか」
「…え?」
私の言葉を遮り顎に手をおくと、そのまま資料を床にバラまきガタンという大きな音をたて立ち上がれば、私に近付き細長い指で首筋を撫でる。
「もしかして、俺に何かされたかった?」
「なに、言って。ち、違います」
「残念だけど、お前じゃあ、最後まではキツい。海鈴はこんな身体の何処がいいんだろうな。ルーテルの方が綺麗だし、いい身体だ」
「…あ」
ルーテル…さん?
海鈴さんと、グレンさんが過去にルーテルさんと何回も関係があったのは、何となく分かっている。
・


