「どういう心境の変化だ?なんて、聞かなくても分かるか。知っているよな?俺は全部見えているって。お前らが交わした会話も聞いた。全く、余計なお世話なんだよ、俺は別にお前にどう思われたって構わない。ただ、壊せればそれでいいんだ」
少し強い風がなびき、それに合わせるようにグレンさんの髪の毛が揺れると、彼はいう。
「で、早く出ていけば?俺は久しぶりに機嫌がいいんだ。今日は何もしないから出ていけよ。邪魔」
虫を払うような仕草に、私は息を飲んだ。
本来なら、キスをした相手が海鈴さんじゃなくてグレンさんだった。騙したのね。と、怒り狂さんにいたい気持ちをグッとこらえ、グレンさんに近づく。
そんな私を、さめた目付きで見つめれば、近づいた私の腕を掴む。
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