二重人格神様~金と碧の王~



「…え?」


はっ!と、した。もしかして…

「海鈴さん、まさか起きていました?」

立ち止まり、様子を伺うと、閉じていた瞼が上がりその瞳に私がうつった。

「…あ」


「お前、海鈴には、そういうことするんだ」


私を、写すその瞳は綺麗な金色。この瞳は…


「グレン…さ、ん」


久しぶりの再会。次はいつ会うのだろうと考えていた彼が今、目の前にいて…呟いた彼の名前に、グレンさんは機嫌がいいのか微笑む。


「へぇ、お前が俺の名前を呼ぶなんて、初めてたな」


風で乱れた髪を直し、机に散らばる紙の束を少し乱暴に投げ、頬杖を付きながら私を、見つめる。