それは、何回もあった。
今おもえば、グレンくんに冷たくした時
廊下でのことや、私が彼を叩いた時
そして、今朝のこと…
本当に目の前の彼は海鈴さんなの?グレンと名乗りながらも、海鈴さんがいるの?
それなら…
「海鈴さんに、戻って…よ」
「あ?」
私は、海鈴さんに会いたい。こんな風に押し倒されて手足まで縛られるのは好きじゃない
海鈴さんに会いたいよ。海鈴さんに助けて欲しい
「…っ」
そう、口に出せない思いを抑える、ぐっと唇を噛みしめると
「そうは、いかない。俺は…この日をずっと、待ってた」
「…え?」
待ってた?
なんで?そんな疑問を胸に彼をみると、私を見下ろしたまま口を開く
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