『急いでるから…』
「君には来てもらわないとっ♪」
『行くわけないでしょ』
「俺たち、手荒な真似はしたくないんだけどー、まぁ、仕方ないねっ♪ニヤッ」
は?
どう言う意味…?
ガンッ
え…なに…
頭を強く殴られた…
「ごめんねー?」
「樺!」
最後に聞いた声は
紛れもなく冬馬先輩の声だった…
冬馬side
俺は柴田 冬馬
Grayと言う暴走族の
総長をしている
総長の彼女は姫と言われる
俺には姫って呼べるやつは
いなかった
中学の時周りの奴らが
《愛花中の涼宮 樺はすごく可愛い》
と、言う噂が流れていた
俺も少しは興味があった
高校に上がって
三年の時に生徒会長を任された
ここら辺の学校だったら
‘暴走族の幹部は生徒会に入る’
と言うのは当たり前だ
秋暮も夏樹も春日も
生徒会に入っている
入学式の日
秋暮や夏樹、春日までもが
みんな揃って言ってきた
《この学校に涼宮 樺がいる》ってな
この辺じゃ結構有名な樺は
俺らと同じ学校って言うだけで
狙われるだろう。
だから、樺を姫にする事にした。
だが…
樺はそれを受け入れなかった
しかも、顔は無表情だった
驚きもなく
ただ無表情に答えていた
樺には何かがある。
と、俺は思い
ますます樺が欲しくなった。
俺の側におきたい
樺が出て行った後
心配になった俺らは
樺を追いかけた
すると…
樺が金属バットで殴られる光景が
目に映った。
「樺!」
叫んで追いかけようとしたが
車に乗り消えていってしまった
あれは…
BlackBerryだ…
ここら辺では俺らが
一番強いがBlackBerryも
結構強い方だ
BlackBerryの総長は仁

