「おっ来たな。ライダーとっつぁんに、チョンマゲ兄ちゃん。」


みんなが一斉にこっちを向く。



「おはよう、ベンさん。」

「おっ、帽子のじーさん、また新しいのになったんでないか?」

「若いべ?ベンチに置いてあったの貰ってきたんだ。」


頭にフィットする小さめのニット帽を指差す帽子のじーさん。


「それは、忘れ物っていうんじゃねぇか?」


「うるせぇ、黙ってろや!このタクランケ!」

「なんだと!」


「まーまー、2人ともさー。」


軽く間に入る俺。


「ふんっ」
「ケッ」


これもいつもの光景。ジャレてるんだかケンカしてるのか、よくわからない。


それを見てみんな笑っている。