春希は、首を少し斜めに傾けた。 それから再び歩き始めた春希の隣に駆け寄った。 幸せだった。 ずっと、こんな時間が続けばいいのに。 こんなにも好きなのに...。 あたしじゃいけないんだ。春希の“特別”は、あたしじゃいけないんだ...。 「────あれ?俺ら1番じゃね?」 しばらくして学校に着くと、閉め切ったままの教室のドアを開けた。 教室の中はガラリとしていて、まだ誰も来てないみたい。