「...土屋くん...?」 顔を隠したまま、後ろを振り向かずに相手が誰かを確認した。 「......弁当。忘れてる」 「......そこに置いておいて」 「...泣いてんの?」 「......ごめん、あんたのせいじゃない」 「知ってる」 「......」 「そこにアイツらいるけど」 「...いい。すぐに、泣き止むから...」 「......」 すると、ふと左隣に影が見えた。