「───...」 昼休憩の終わりまで、あと6分ちょっと...。 屋上から見える学校の時計に、何度も何度も目をやる。 早く、この時間が終わって欲しい。 すでに食べ終わったお弁当箱を膝の横において、紙パックのお茶を飲み続ける。 目の前で、花弥ちゃんと春希が話してるところはあまり見たくない。 今朝はなんとか回避できたものの、さすがに今この場から逃げたら、きっと変に思われてしまう。 「......」 あたしの隣には、無言のまま空を仰ぐ土屋 蒼空の姿。