「珍しいじゃん。絢芽、こんな早くに登校してたの?」 「ううん、今日はたまたま早起きしたから」 「そうなんだ?」 「うん」 午前7時35分 学校への行き道は、いつもよりは人が少ない。 普段、8時ちょうどに家を出ているあたしにとっては、この時間帯にこの道を歩いていることはとても新鮮だった。 ...とは言っても、春希に早く会いたかったからだけど。