「あ、そうだ。じゃぁこれやるよ」 そういって、カバンに忍ばせてあったサイフからなにかを取り出した春希。 「なに?」 「この前、駅前のフード店行ったら貰った。2枚あるから、1枚やるよ」 「え、いいの?」 「うん」 「おいしかった?そこ」 「んー、まぁね」 「ありがとう」 あたしは、春希から貰ったフード店の割引券をカバンの中に入れた。 へぇ、30%割引か。