曖昧プラトニック【完】

「でも、今のお前見てると...すごいモヤモヤしてくんだよ。腹立ってくる」

「な...っ」

「いっつも暗い顔して、無理してあいつの隣にいて。いい加減やめろよ......」

「......っ」



いつも無表情な土屋が、今回はどこか切ない表情をして言葉を続けた。
その表情に、言葉に、あたしはなにも言い返せなかった。



「......もう、諦めろよ...」

「...つ、ちや...？」



俯いて、ボソっと呟く土屋。
その姿は今までに見たことがなくて、どうすればいいのかわからなかった。