あの日もアサガオが咲いていた。





そして質問する暇など与えることなく話し始める。


アサガオの印が捺された白い封筒。

それはワンステの出場者に選ばれた知らせの手紙であること。

毎年中高合わせた数十人の生徒が選ばれること。

夏の合宿生活、当日のステージ。


そして"ワンステ"に選ばれるということの意味。




「…號樹も遂に問題児になっちゃったわけねぇ…」




うんうんと感慨深げに、どこか嬉しそうに頷く彼女。




「…全然嬉しくねぇんだけど」




毎年問題児ばっかりが選ばれるのよ、と楽しそうに言う母親に號樹は眉を潜めて呟く。


普通我が子が問題児と言われれば悲観的になるものだろう。

流石の號樹でもそれくらいわかる。


しかし当の母親は誰から見てもわかるほど幸せそうに胸を踊らせていた。