あの日もアサガオが咲いていた。





「選ばれた生徒はチームメイトと一緒に夏の間共同生活をする。まぁ…いわゆる合宿みたいな感じだな。んで、その間にダンスとか歌とか…当日やるパフォーマンスのレッスンを受ける」




そう言って得意気に口の端を上げる男。


その言葉通り、注意事項が記載された二枚目の紙にはこれからの日程が詳細に書かれていた。

日付を見れば、完全に夏休みが潰れることがわかる。

お盆の期間だけ辛うじて数日の休みがあるようだが、それ以外は朝から晩まで合宿生活が続くらしい。


まるで全国区の部活スケジュールのようだ。


その代わり、多少夏の課題が免除される旨が終わりの方に小さく書かれていた。


それらに一通り目を通した絢也は小さく息を溢す。