ライトダーク魔法学校。



休み時間、私と真梨は校舎をうろちょろしていた。









「華乃?ど、どうしたの?」



「えっ?!あ、ごめんっ!!」




「華乃らしくないよ…?」







あぁ…。




ずっと考えちゃうようになってる?!






ダメだ!





恋したくてたまらないっ!!






「ねぇ、華乃…?まさか…」





バレたかな?






恋がしたくてしたくて仕方ない事。





「風邪でもひいた?」





「ちっがーう!!」




何でっ?!






何で風邪になっちゃうのぉっ?!




「そっか…じゃ、ただ単にボーッとするだけ?」





「それもちっがぁう!」





「えぇぇ……じゃあ何かな…」






いやいやいや……。



真梨って意外と天然なのかも。







「私は悩んでるのっ!」





「なっ、何に?!」





「恋したいんだよ!そのためにはどうするべきか悩んでるのー」






「え?!そんな事だったの?」





私が真相を伝えると、真梨にとってそれは「そんな事」だったらしくすごいリアクションをされた。




「じゃあ、オススメの人教えるにぇ……教えるね!」




「あーうん」




また噛んでる真梨。



噛みすぎじゃないかな??






「コッチ来て。イイヒトいるよ」






真梨にオススメされ、一つ年下のクラスへと足を踏み入れた。




「ほら、あのカワイイ男の子」






「……あの子?」




金髪で身長は140cm程と低めで…何処か幼げなイメージ。





「そう…あの子」




「何であの子なの?」



「私と家隣でね…よく喋るんだ。あの子にお願いされたらどんな事でも断れないよ」





「へぇ…」




真梨と家が隣らしいその男の子は、隣の席の男の子と何やら話している。





爽やかな笑顔が印象的で、悪い印象はちっともなく、どちらかといえばモテそうな雰囲気の男の子。







「名前、何て言うの?」




「…それは、自分で聞いてみて」







「へっ?!」





私は真梨にトン、と背中を押され教室の中へ入る。




そして金髪の男の子に声をかけてみた。