「ねぇ柊、」

「なんだよ」

「君は私をどう思う?」

「...どう、って」

「なんでもいいよ。」

なんでも。

「...優しい」

「こんな状況なのに?」

一歩間違えれば、柊の人生は終わってしまうのに。

「...そこまで理解しているのに、一歩間違えないところとか」

「なんで考えてることわかったの」

「見てればわかる。何年一緒にいると思ってんだよ」

「長い間だね。私も柊が考えてることわかるよ」

「へー、当ててみろよ」

「本当は怖いでしょ?」

ニコリと笑った。

「.......」

図星みたい。

「いつ殺されるかわからなくて、でも怖がったら私が傷付くと思ってあえていつもどうりに接している。違うかい?」

「...お前だって、」

「"お前だって"、ということは肯定したと見なしていい?」

「......。ああ、そうだよ」

ひんやり、心が冷たくなった。

勘違いかもしれないけど。