柊は私がお父さんと言うモノが苦手な
のを知っている。

最初は柊のお父さんをビクビクしながら見ていた。

けれど優しくしてくれたりして今では普通に話ができる。

まぁ、話ができるのは柊のお父さんだけだが。

今一番問題があるのは柊だ。

自分の親でも私の為なら殺すだのなんだのと、完全にヤンデレになっている。

こいつも私と同じで病院行った方がいいんではないんだろうか。

おばさんも柊のヤンデレ具合は知っているらしい。

が、特に危なくないのでなにもしていないと言っていた。

もしかしたら命が危ないですよとも言ったのだが、「あら、私こう見えても空手2級なのよ?」と笑顔で言っていたので多分この人は大丈夫なんだと思う。

おじさんは大人の男性だし...という考えがあって、とりあえず二人は大丈夫なのかもしれない。

だが、やっぱり心配なものは心配だ。

なにかあったら私が守ろう。

大丈夫だ、多分。

「...柚?」

どうやら顔を洗い終わったらしい。

「...ああ、ごめん。タオル貸して」

顔を洗い、ご飯を食べる。

美味しい。

けどやっぱり、お母さんのご飯がいいなぁなんて思った。