気が付いたら外は明るかった。
時計を見ると6:15。
「...え、寝てない」
少し目を開く。
「大丈夫あたしもだ」
柊は、はぁ、とため息をついた後欠伸をした。
それにつられて私も欠伸する。
「あー、所々覚えてないや」
「...ま、仕方ないんじゃない?」
「んー...」
ゴロンといつ座ったかわからないベッドに横になった。
「おい、寝るなよ。もう朝なんだから起きよう。ほら、リビング行くぞー」
「ぬあーーーー...あ!?」
横になったまま手首を掴まれ引きずられ、ドアを開けた先には、廊下をはさんで...階段が。
「え、ちょっまっ、柊!?待って、このまま行く気か!?」
柊は振り替えって、
「うん(はぁと)」
笑顔をこちらに向けた。
「いや全然かわいくねーよ!!ゴリラがウサギっぽくなっても元のゴリラが残りすぎてどっちみちゴリラなんだよ!!」
「...誰がゴリラだって?」
「いえなんでもありませんから私の服を掴み固く握られた手を解放した方がいいと思いますうぎゃあああああ!!」
なにも言わず階段を下りていく柊。
そして私は引きずられたまま。
「ぐはっうふぇっいっうあっぐべらぁ!!」
「お母さんおはよー」
「おはよう...って、柚ちゃん!!?」
「..........」
あ、これ死んだな。