記憶喪失Girlと浮気性Boy



現状をのみこむ暇もなく、地面に叩きつけられる体。


バイクのブレーキ音。


人々の悲鳴。




何よりも





「-かっ。悠華っ!」




君の悲鳴が頭に鳴り響いた。



そして私は、意識を無くした。


薄れゆく意識のなかで、君だけは私の視界にはっきりとうつっていた。