オオカミと赤ずきん

そんなことを思いつつ、私達は教室へ向かった。



ー4組


「私達の教室はここかぁー」


「ぁー、緊張する。」


「とりあえず入ろーぜ。」


ーガラガラッ


「おー!なんか新鮮!」


教室には、すでに10人ほどの生徒がいた。


「席はどこだろー………げっ」


窓側の一番後ろ…っていうのはいいんだけど、


「恋夏どうしたの?」


「隣の人が、」


「誰だれー?!」


「相澤要…」


「「クククッ(笑」」


笑い事じゃないよー!二人して…


「本多どんまいっ!」


「あの人、本当に嫌いなのにー!」


「ふーん、俺がそんなに嫌いなんだ。



ギクッ


「まぁ、お前に好かれても何の得にもなんねぇし。」


ムカー!


「ちょっと!そうゆう言い方はよくないんじゃない?!」


あー、ムカつくー!


「そんな言い方すると女の子に嫌われちゃうよ?!」


おさえろ私!!


「別に好かれたくねぇーし、女とかめんどくせぇーし。」


そう言ってアイツは教室をでていった。


「…おまえらお似合いなんじゃね?」


「アタシも今、そう思った。」