雷獣は猫がお好きなようです

「ふぁ~…」




転校二日目の朝。
あたしは時計を壊すことなく起きた。
……壊すことなく?
そういえばアラーム音を聞いていないような……




「あれ、おかしいな。時計の針が10時30分を指しているような…」




まだ夢の中にいるのかな??




それなら早く目を覚まさないと、と思い両頬を思い切り抓ってみた。




「痛~いっ!!ってことは夢じゃない!?」




やばいっ!!蘭くんに連絡入れてないよ~!!




「…うわ」




蘭くんに連絡を入れようと携帯を開くと70件の不在着信。
蘭くん、心配して電話してくれたんだろうけど流石にこれは怖いよ、ストーカー並に。




~~♪~~♪




「うひゃぁッ」




電話しようか考えていると、携帯が鳴った。




「はい、もしもし!!」




あ、勢いで出てしまった…。




「朔妃!?お前今どこにいんだ!?」

「え、えっと、…家です、はい」




必死に言い訳を考えるが思い浮かばず、蘭くんの迫力に負けて正直に言ってしまった。
蘭くん、怒るかなぁ。




大声で怒鳴られてもいいように携帯を耳から離す。