雷獣は猫がお好きなようです

「兄さんも気に入ってるんだ…」




羨ましいっていうか気に入らないっていうか…、変な感じ。
あたしの知らない兄さんをこの人は知ってる。
そう考えるとなんか胸の辺りがモヤモヤする…。




「朔ちゃん、またおいで。洸心のこと色々話してあげるよ」




いつの間にか俯いていたあたしに黎士は優しく話しかけてくれた。




「…いいんですか?黎士さん」

「敬語はいらないよ。大歓迎だよ、いつでもおいで」

「ありがとうっ!!」




頭を撫でながら言ってくれる黎士にあたしは嬉しくて微笑んだ。




「んじゃ、帰るか」

「うんっ、黎士さん、今日は御馳走様でした!」




黎士に店の外まで見送られながらあたし達はアリーチェをあとにした。




そのあと蘭くんにマンションまで送ってもらったあたしは、転校初日から色々あったなぁと思いながら眠りに就いた。